本と本屋さん。『bookspooh』

心を癒してくれる読書と本屋さんが大好きです。町の本屋さんを応援しています!

ゆるい生活

書店で平積みされていたこの本。

タイトルを見るなり、思わず手を伸ばしてしまいました。

f:id:spoohpooh:20191221120220j:plain

ゆるい生活

ゆるい…という言葉。なんだか、その時の私はすごくひきつけられました。

といって、毎日タイトな生活を送っているわけでもなく、どちらかといえば、比較的時間に融通のつく暮らしをしているはずなのに、この言葉は私の心をぐっとつかんだのでした。

作者の、群ようこさんの名前にも引き付けられたのかもしれません。

群ようこさんは、『かもめ食堂』や『パンとスープとネコ日和』などたくさんの小説を書かれていますが、私はこの二作を映像で見て、そのゆるい世界観がなんだか心地よくてけっこう好きなんです。

ちなみに、どちらの映像も小林聡美さんともたいまさこさんが出演されています。

このお二人『やっぱり猫が好き』というドラマで見て以来、けっこう好きです。

 

『ゆるい生活』に話を戻すと、この本は表紙からも想像できるように、漢方薬局に通いだした群さんのエッセーです。

群さんは体調を崩したことをきっかけに漢方薬局に通いだしたそうですが、漢方のことだけでなく、食にまつわることも書かれているエッセーで、気楽に読める内容です。

漢方薬は、これまで私は飲んだことがなく、そもそもできるだけ薬は飲みたくないと思っているタイプなので、市販薬もほとんど買ったことがありません。

とはいえ、毎日の食は日々の健康を整える、と考えているので、できるだけ添加物が入っていないものを口にしたいとは思っています。(実際にはなかなか難しいですが)

そんな中で、興味深かったのは、群さんが漢方薬局で、水分をとりすぎていて体に水分がたまりすぎていることが原因で体調を壊した、というようなところがあります。

昨今、熱中症などのおそれからできるだけ水分補給を、と言われていますが、喉が渇いている感覚があっても、体質によっては水分の取りすぎはよくない、と書かれていたのには驚きました。これを読んで、私も寝る前に飲んでいたお水をほんの少しだけにしてみると、夜中にトイレにいくことがなくなりました。もちろん、体質がありますし喉が渇いても水分をとらないのは場合によっては良くないことなので、人それぞれの体調に合わせることが大切と本にも書かれていましたが、水分のとり方も意識しないといけないんだなぁ…と気づいたりしました。