生きる力。瞬発力を鍛える!
このキャッチコピーをご存知でしょうか?
1989年に上映された、宮崎駿監督の『魔女の宅急便』という映画で、このキャッチコピーが使われていました。
糸井重里さんの作品みたいです。
ちなみに、映画の原作は角野栄子さん。
いま調べると、角野さんのホームページも「魔女の宅急便」という名前だそうです。
魔女の少女が親元を離れて独り立ちし成長していく過程を描いたすばらしい作品ですが、今日の私はなんとなく、このキャッチフレーズの気分です。
昨日はブルーな一日で、休肝日と決めていたくせについつい強いお酒を飲んでしまいました。
久しぶりにかなりブルーになってました。
きっかけは、すごく些細なことで、通常であれば全く落ち込むことはない、むしろ楽しい一日になるような出来事です。
けれど、昨日の私には無理だったみたいで、一人で相当こたえてました。
今朝起きて、引きずっていたら嫌だな…と昨夜は心配していましたが、ありがたいことに意外にスッキリ目を覚ますことができ、気持ちもずいぶんと上向いていました。
きっと、飲みながら家族にあれこれと愚痴を聞いてもらったおかげだと思います。
聞かされた方はたまらなかったでしょうが、おかげで救われました。
ありがとう。
今日改めて昨日のことを反省しながら思い返してみると、結局のところ、落ち込む原因は私自身の中にあって、日々、オンとオフの切り替えが苦手というかドヘタなことが根底にあった気がします。
オンとオフがうまく切り替えられず、毎日、メリハリがつけられなかったせいで、いつの間にか気が付けば心の中に澱がたまっていました。
この澱は目には見えないのですが、実はとてもやっかいなやつで、たまっていけばいくほど、主の生気を吸い取っていくのです。
気が付けば、マイナス思考の塊みたいになっていて「生きる瞬発力」をずいぶんとなくしていました。
そう。
生きる瞬発力。
生きるには、力、が必要です。
その力の中には、瞬発力というものもあって、楽しく生きるためには、しなやかなばねの力が必要なんです。
この瞬発力は生まれながらにして誰にでも備わっていると思うのですが、悲しいかな、年齢を重ねれば重ねるほど、鍛えてやらないと衰えていってしまいます。
肉体的な筋力と同じですね。
子供の時には何も考えず、ただ毎日を一生懸命に過ごしていたのかもしれませんが、人間が生まれながらに持った素晴らしい可能性と力を幼い時は磨いていたのでしょうね。
それがあまりに自然だったので、磨いているという意識なんて全くもっていなかったのでしょう。
けれども、いろんな物事の「キラキラ」が感じられなくなったあたりから、少しずつ少しずつ目には見えないところで、人間は大切に育ててきた自らの可能性と「生きる力」のバネはのびだしていくのでしょう。
だからこそ、意識的に鍛えてやらないと、バネは伸びきってしまう。
伸びきってからでは、バネを戻すためには相当な苦労が必要になってしまいます。
周囲に迷惑をかけて申し訳ない思いですが、昨日のブルーDAYは、私の中のバネを意識させてくれました。
気づいたからには、自分でできる範囲で、少しずつ鍛えていこうと思います。
それにしても、最近は本よりもこういうことを考える毎日です。
またゆっくりと落ち着いて、面白い本のこと、本屋さんのことを書いていきますね。