巣ごもりで読書。大好きな本を読みながら考えたこと。
ネットで本を買いました。
今回もまた近藤史恵さんです。
『サクリファイス』と『薔薇を拒む』の二冊。
『サクリファイス』の方は、自転車レースをモチーフにしたということもあり、あまり興味がわかなかったのですが、ネットで評価がかなり高かったので一度読んでみることにしました。
この感想は、また後日。
軽すぎず、かといって重すぎることもない。でもサクサク読めて読後感もそれなりにある、という作家は、最近では近藤さん以外に出会っておらず、今回もまた選んでしまいました。
さて、巣ごもり生活も一カ月半になり、大好きな本屋さんにも行かず過ごしているわけですが、さすがに本は読みたくて、ここ数回はネットで本を買っています。
自宅に居ながらボタン一つで購入できるのは本当に便利ですが、本が持つ「表情」を実際に確かめることはできず、ページをめくったときにそれぞれの本が醸し出す「雰囲気」を感じることもできないため、書店で本を買うときに感じるあの「高揚感」や「楽しみ」がないので、そこが残念で仕方ありません💦
やはり、それこそがネット社会では味わえない「体験」なんでしょうね。
現代は、その「体験」を得たいがためにリアル店舗に足を向けるんでしょうね。
そんなことを感じながら、またネット書店に足を運ぶことになるわけですが、ネット書店にもそこで働く人々がいるわけで、それはネット書店だけでなく、ネット店舗を運営する方々も同様のことで、店舗にかかわる人々やそれを配送してくださる業者の方々もいまも現場で働いていらっしゃいます。
ネット店舗だけでなく、オンラインが難しい企業のみなさんや、行政に携わる方々、学校関係で働く現場の職員や先生方、そして医療関係の現場で戦ってくださっている方々、多くの方々がそれぞれの現場で大変な思いをしながら、それでもどうしようもない現実と向き合い戦っておられます。
頭が下がります。
いまは、一人一人の戦いではなく、皆で協力しながら、この見えない敵と戦っていく時期なのだと、強く感じます。
今回のことでは、本当に色々なことを考えさせられるわけで、いつかこの状況が落ち着いたときに、世界はどんな風に変化していくのか……。
全く未知の世界です。
これまでの価値観だとか常識だとかは、大きく変わっていくかもしれません。
と思う気持ちもあるけれど、それだってよくわかりません。
考えれば考えるほどなんだか気持ちもブルーになってきて、それでまた考えるのをやめて、でもやっぱり気になるからまた考えたりして……そんなループのような思考の毎日です。