大らかな気持ちで、暮らしに向き合いたい。
気がつけば6月も半ば。
子供の学校も徐々に再開されると、母親業の生活リズムは学校中心に戻り、自粛期間中とは違った緊張感と軽い規律の中で進んでいく。
そうなると、頭の中は子育てモードにより深く入っていって、本でも目につくのは子育てに関するものばかり。
それにしても、最近の子供たちは忙しいと思う。
私が子供のころは、小学校が終わるとランドセルを置きに家に帰ると、すぐに外に出て日が暮れるまで友達と遊びまわっていた。
服が汚れようが、雨にぬれようが、とにかくよく遊んだ。
けれども、いまの子供たちは私たちが幼かったころのように気楽には遊べない。
そもそも、子供たちだけで気軽に公園などで遊ぶことさえままならない時代になってしまった。加えて、学校は小学一年からすでに五時間目まであり、学年が上がるごとに六時間目がある日も増えていく。下校時間は遅く、それ以降も宿題や習い事など、最近の子供たちは放課後にすることが本当に多い。
思い返せば、私が小学生のころは低学年のうちは4時間目までの日が多かったのではなかったか……?
その代わり、3時間目までとはいえ、土曜日も学校はあったのだが……。
いつのころから子供たちはこんなに忙しくなってしまったのだろう。
たぶん、この忙しさは子供に限ったことだけでなく、大人の社会も、これまで以上に慌ただしいものになってしまっている。
いい意味での、のんびり感や大らかさが、どこかに消えてしまったような感じだ。
そのくせ、そういう空気感を求めているから、癒しのモノや空間に惹かれている。
かつての大らかさが日本から消えたと気づき、そうは言いながらも、私も大らかに子供に接していない自らの未熟さを情けなく思いつつ、ゆったりとした気持ちで目の前の暮らしに向き合っていきたいなぁ、と思ったりする今日このごろである。