毎日の幸せ
8月半ばから、細々した雑用に追われて気が付けばもう11月目前。
あっという間に今年も終りそうだ。
最近は行動範囲が極めて狭くなり、足を運ぶ本屋さんは駅前の大型書店かネット販売のみ。
せっかく、町の本屋さんを応援したいという気持ちから立ち上げたこのブログだったけど、当初の予定とは違った形でのんびりと進んでいるのが現状。
それでも、細く長く続けていきたいので、本や本屋さんからは離れずに、その時々で感じたことをぼちぼちと書いていこうと思っています。
お付き合いいただければ嬉しいです。
さて、本屋さんなんだけれど、コロナ禍で本を読む人が増えているのではないだろうかと思う。
でも一方で、実際に本を買う人の数は減っているのではないだろうかという心配もある。
本の起源はすごくすごく古いから「本」というか、「紙(的なものに書かれた)読み物」は、たとえ現在の形とは違った状態に変わったとしても、存在はしていくと思う。
ただそれがどんな形になっていくのか、また、今のように手軽に手に取ることができるのかどうかはわからない。
本好きとしては、手軽で身近ないまの存在のまま継続していってほしいとは思っている。
けれど、本に限らず、音楽や映画、テレビなど、この頃は私が子供だったころの「在り方」とずいぶんと変わってきている。
それは芸能的な分野だけではなく、教育や仕事など、ありとあらゆるものが、これまでの「価値観」とは違う形に変化していっている。
その変化の行きつく先が見えない、わからない分、不安になる。
たまたま、新型コロナというきっかけで大きく目に見えて色んなことが変わってきているように思えるが、コロナはきっかけの一つにすぎず、100年単位で世の中を考えたときに、変化の時期がいまきているのかもしれない。
そんな不安定で不確定な時代の中だけれど、できれば明るく楽しく暮らしていきたい。
そうするためにどうすればいいのか、わからないから気になった本を読んだり、映画を見たり、音楽を聞いたり……なんていう生活をいまはしている。
何か一つでも「いいな」とか「気持ちいいな」とかいう、ふわっとした気分を得られれば、何か宝物を見つけたかのような気持ちになって嬉しい。
毎日の幸せは、この小さな「発見」と「嬉しい」気持ちの積み重ねなのかもしれない。
なんて思う今日この頃。
そうそう。
好きな作家の1人に村上春樹さんがいるのだけれど、彼の『職業としての小説家』という文庫本を先日買った。
まだ読んではいないけれど、ここしばらくのバタバタ生活が少し落ち着きそうなので、久々にゆったりとした気持ちでこの本を読んでみたいと思っている。
読み終わったら、また感想を書きます。