中途半端とステップアップ
今日は5月28日。
もうなのか、まだなのか。
最近は月日が流れる感覚がなんだかズレてしまっている。
緊急事態宣言が日本全国で解除されてまだ数日。
地域によっては少し前に解除されているけれども、それでもまだ2、3週間しか経っていない。でも感覚的にはもっと時間が経っているような気がする。
街中は、車も人も、コロナ以前よりは減っているとはいえ、自粛生活の頃を思うとずいぶんと増えてきた。特に、子供の学校が少しずつでも始まりだすと「日常感」がぐっと増し、生活のリズムも感覚も、以前のように戻り始めている。
これからどんな風に日常が進んでいくのかは全くわからないけれど、社会も変化するように、私もしなやかに変わっていきたい。変わるからには、以前よりもステップアップしていきたい。
そう。
ステップアップである。
今朝、用事をしながら考えていた。
いつも、いまの自分よりもステップアップしたいと思っている。
私が目指すステップアップというのは、例えば仕事で役職につきたい、だとか、周囲に認められたい、とか、そういう他者からの評価、という意味合いとは違う。
もちろん、自分が何かを頑張って、そのことに対して周囲から評価されるのはとても嬉しいし、大きなモチベーションにもなる。
でも、そこにたどり着く以前の段階で、しっかりと目標を定めてその目標をクリアするために自分なりに創意工夫をこらして一生懸命に取り組んでいく。それがきっちりできていれば、途中、紆余曲折はあっても、必ず何らかの結果は出てくるし、それが間違いない方向を向いていれば他者からの評価も受けるはずである。
頭では分かっていても、実行に移すことができない。
というか、根本的なところで、しっかりとした目標、を定めることさえもできない。
いつも、自分ではそれなりの目標を掲げて、それなりに取り組んで、小さいながらも一応は悪くはない結果が出るから、これまでの自分は、何となく「何か」をやってきたような気になっている。
でもよくよく考えてみると、どれも中途半端な結果ばかりだった。
だから自分でも、やり切った感がない。
そのときは一生懸命にやっていて、これ以上は無理だ、と思ってやめてきたけれど、でも果たして、本当に一生懸命だったのだろうか、なんて考えたりすることもある。
よく我が子に、たくさん考えて、考えて、考えて、答えを見つけなさい、と言う。
それは、どんな分野においても、名を馳せた人はすごく考えているからだ。考えに考えたからこそ、その人独自の結果にたどり着ける。そのやり方を他人が真似したところで、同じ結果にたどり着けはしない。真似をして、同じく素晴らしい結果を得ることができた人は、最初はマネから入っても、途中で考えてに考えてその人独自の「方法」を見つけたのである。
子供にはよく考えろ、などと言うくせに、自分はできていないのだから情けない。
とはいえ、こんなことを考えるようになったのはいい機会なのかもしれない。
これを機に、私は私なりの方法で、何かステップアップすることを考えていこう、と、今日、家事をしながらなんとなく考えたりしていた。